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2021/10/6  

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最近のアナログ盤

2021/9/8  

最近、新譜はアナログ盤かハイレゾ配信で買う機会が増えて きた。アナログ盤で買って気に入ったアルバムがあれば、ハイ レゾ音源をダウンロードしてPCオーディオで楽しんでいる。ダ ウンロード・コードがついた ...

カーペンターズ他のハイレゾ

2021/9/11  

1.Singles 1969-1981/Carpenters/A&M[HDTracks Download ] 24/96 おお、カレン!と聴き始めた瞬間、満面笑みが浮かぶ カーペンターズのハイ ...

ドナルド・フェイゲン

2021/9/11  

ドナルド・フェイゲン「サンケン・コンドズ」 フェイゲンの新作、今回はついにハイレゾ配信とCDが同時リリースである。なにしろ今や高音質の代名詞。本人がどう思っているかに関係なく、音質への期待は高い。「A ...

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ボックス

2021/10/12  

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ジ・アライヴァル・オブ・ヴィクター・フェルドマン・トリオ

2021/9/13  

『ジ・アライヴァル・オブ・ヴィクター・フェルドマン・トリオ』 ・国内ワーナー/P-7595 ・米国Contemporary/S7549/C3549(Mono)   不用になったレコードを処分 ...

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松任谷由実:深海の街

2021/10/27  

初日は劇場型のホールであるよこすか芸術劇場。 武部聡志によるパイプ・オルガンの長尺な演奏に、切り込んでくる小田原豊のドラムス。 プログレのバンドのようなオープニングは荒井由実初期の「翳りゆく部屋」だ。 ...

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人生もう1回! 安藤一のUndo1(アンドゥ・ワン)ブログです!

 

みなさん、ロックを良い音で聴きたいと思いませんか?

何をもって音が良いとするかは人によって千差万別ですが、
それでも多くの人が等しく感動して、その体験を共有しているサウンドがあるのです。

例えば、マイケル・ジャクソンの『スリラー』
現在はハイレゾ音源という高音質フォーマットで聴くことができます。

 全世界で1億400万枚!を売ったというモンスタ−アルバムが、 ついにハイレゾ配信に登場した。キング・オブ・ポップ、マイケ ル・ジャクソンの『スリラー』である。   さっそくダウンロードして聴いてみると、実にナチュラルに音 楽が響く。最近のベストやリマスター版と違って、過度に音圧を あげておらず、レベルは低い。その分ダイナミックレンジは広く 感じる。いやいや、こんだけ一般にも知れ渡っている作品なのだ から、なにも私が聴いて、音圧がどうとか、Dレンジがどうとか いっててもしょうがないだろう、ってことでうちのカミさんに聴 き比べさせてみることにした。さすがにこのアルバムなら知って いるだろう。
 家内をステレオの前に座らせ、何もいわずにハイレゾとCDを交 互にかけて感想を聞く。CDの音圧が異常に高いので聴感上の音量 はそろえておいた。
 「こっちの方がキラキラ感があって、カリスマを感じる。マイ ケルが天上にいる感じ。やりすぎっぽいけど」、ほう。
 「こっちはマイケルが地上に降り立った感じ」、ほほう。
前者がハイレゾ、後者がリマスターCDである。なんと私の聞き方と 違うことか。でもやっぱりマイケル主体で聴いているわけなのね。
 ちなみに愚妻が若かりし頃、タワーレコードで発売時に買ったと いうアナログ盤があったので、そちらもついでに聴いてもらう。
 「レコードはマイケルに語りかけられている感じ。やっぱり一番 自然で....。これがいいかな」。
なんという、ギャフン感。ちなみにこのレコ、いまだシュリンクが きちんとついており、タワーの値札シールも残っている。いわゆる 新品同様の米国オリジナル盤ということになる。女性というのは大 切な物を実にきちんと保管している。何よりそれが一番。スペック の違いにこだわって、同じアルバムを何回も買い直している我が身 を反省することしきりであった。
「不思議な『エイジャ』」  e-onkyo musicで始まったユニバーサル音源のダウンロ ード配信にはびっくりした。何故驚いたかというと、元に なっているのが日本で独自にDSDリマスターした音源、そ のほとんどが未だ海外でもハイレゾ音源がリリースされ ていないものだからだ。

ローリング・ストーンズの70年代名盤、ブラック・サバス、
ダイアー・ストレイツのデビューアルバム等々...。

ビッグ・アーティストの歴史的名盤がより手軽に高音質で楽
しむことができるようになった。
 しかも配信版は、このDSDリマスター音源で最初に出たSACD、
今度出るアナログLPと比べても価格が安い。

これなら買えると、私も早速ダウンロードして楽しんでいる。
 スティーリー・ダンの『Aja』は1977年のリリース時 から音質の良さで定評のある名盤だが、本国にあるオリジ ナルマスターの状態が思わしくなく、国内にあったマスタ ーを元にDSDリマスターされたという。

とはいえ、素晴らしい音だ。
1曲目の「ブラック・カウ」の音場の広さ、そこに点在する
一つ一つの楽器の分離、それが融合して産みだされるしなや
かなグルーブ。絶品である。

元の演奏・録音が良いのだから、どんなフォーマットで聴い
ても悪くはないはずだが、やはりハイレゾはCDより有利だ。
 ただ元のアメリカ版LPと比べるとどうも音が固くて平面 的、低域も幾分厚めである。

あれ?この『Aja』、どっかで聴いたことがあるな?と思って
日本で最初に出たコロムビア版のレコードを久しぶりに取り出
して聴いてみると、これがまさに同じ特性。

まぁ日本にあったマスターテープを使用したということなので、
当然といえば当然だが、不思議といえば不思議である。

45年の時を超えても、アナログ盤からデジタル配信へとフォー
マットが変わっても、マスターテープの音の特性は残っている
のだから。

私も久しぶりに日本版『エイジャ』の音を、自分の人生の記憶とともに ゆったりと楽しんでいる。